お客さんからレストアの依頼です
この状態でかなりカスタム済みなので、このラット状態から綺麗系のクラシックスタイルに変身させます

シートは鉄むき出し状態です
キャリアはかなりの錆です

全体のぼろさは置いといて、エンジンの圧縮がありません
エンジンをどう仕上げるか悩むところです

まずお客さんの希望で、CD250Uのタンクを何とか探し、取り付けます

スイングアームを12センチ延長しました 
ショックはユニバーサルタイプの350ミリですが少し延長ジョイントを組んで調整しています

今回のロンスイ加工はトラッカーやヒルクライマーではなく、クラシック感の強調のためです
大体の形はこんな感じです

次にシートを取り付けました
前はワンオフブロックを作って、可動式にして後ろはフレームに一本追加溶接し、そこにばねの受けを取り付けます
シートは部品交換会で見つけた、何用だかわからないシートです

ハンドルはハリケーン製のワイドタイプのものを真ん中で5センチほど切って、つないでいます
お客さんの依頼でこうしましたが、ちょうどいい感じの幅になりました

大体の形が決まりましたので、ばらしにかかりました
ばらすのは早いです
組むのはかなり遅いです

ばらばらになったパーツ達です
ばらしながら、各パーツのコンディションを見て行きます
緩んでいたネジなどが多く、かなり危なっかしい状態でした
ネジは総換えなほど、茶色です

フレームのみになりました 点付けの溶接や、要らないステーの切断、ペイントの下地処理などすることは一杯です

12センチロング加工したスイングアームです
ここから、パテで見た目にも決めていきます

ペイントをやっている間にエンジンをレストアしていきます
今回はクラシックなヨーロッパ車のイメージで黒とシルバーのツートンで行きます
クランクケースをリペイントしました

シリンダー、ヘッド、ヘッドカバーもリペイントしました
今回の圧縮はバルブから抜けていたようです
バルブは擦りあわせでOKです
今回新品に換えたのは、バルブシールとピストンリングのみです

カバー類はバフにしました

ピストンリングを新品に換えて、ピストンヘッドをバフしてシリンダーを組みます
絶対にオイル漏れが起こらないようにガスケットを新品に換えて、その上液体ガスケットでサンドします
ボルト類はステンレスに変えて、細かくクオリティーをあげていきます
この積み重ねで、大きく質感が上がりるうえに、錆にも強くなります

タペットカバー、ブリーザーフィルターもろもろを装着してほぼ完成です
やっててなんですが、かなりの出来ですクランク左カバーは点火系チェックのために最後につけます

次に、キャブレターのレストアをしました ブラストを当てて、アルミ地を一皮向けば新品同様です
後は、ボルトをステンレスに換えて完成です
また、車体が出来上がり次第、セッティングをあわせるのでキャブは今後も数回バラします

レバーをレストアします レバー、ホルダー共にブラストし、グリスアップにボルトステンレス化しました

ホイールのレストアも終りました
スプロケはクロームメッキです
タイヤはTT100です

ペイント済みのフレームにエンジンを載せました

ハンドル系は、ほぼ出来上がりました

スイングアームの延長がかなりクラシックに見せます
それに伴ってチェーンが長くなり古っぽさが出ています

完成です
ペイントでイメージががらっと変わりましたが、それよりもホイールベースが伸びてよりクラシックになりました

エンジン部分もレストアされ、圧縮、外見共に改善されました
ボルト類がステンレスにされ、錆に強くなりました

サイレンサーもよりクラシックになり、伸びたホイールベースにあわせた長いエキパイになってます

前のライセンスプレートはそのまま使っていますが、そのほかはレストア済みです

ジレラの風切もブラスト後、マスキングしてリペイントしました

タンクとハンドルでイメージが変わりました 
タンクは入手が、ハンドルは加工が大変でした
その苦労が報われる角度のショットです